「人に寄り添う政治を」 憲法記念日に県民のつどい:東京新聞 TOKYO Web

「人に寄り添う政治を」 憲法記念日に県民のつどい:東京新聞 TOKYO Web

「9条守れ!」と書かれたプラカードを掲げる参加者=横浜市神奈川区で

 憲法記念日の三日、県内の法曹団体や労働組合などでつくる「憲法改悪阻止神奈川県連絡会議」が、憲法を考える「5・3県民のつどい」を横浜市神奈川区の神奈川公会堂で開いた。日本政治思想史を専門とする関西学院大法学部の冨田宏治教授が憲法の観点を交えて国内外の政治状況について講演し、市民ら約三百人が聞き入った。

 冨田教授は世界的に貧困と格差が広がる中、特定の政党や政治家の言動、手法によってさらに人々の分断が深まっていると指摘。現状を変えるために「政治に関心を持つ余裕さえ奪われた貧しい人に寄り添うことが必要」と述べた。

 新型コロナウイルスを巡る施策にも言及し、百万人当たりの死者数が大阪府は全国の二・四倍だとのデータ(今年三月二十四日現在)を示し、府立病院の予算を大幅に削減するなどした結果と説明した。(石原真樹)